人情味あふれる大工さんが別れ際に言い放った、たったひとつのアツイコトバ
【ヒッチハイカー’s インタビュー】
旅先ならでは、ヒッチハイクならではの出会いを通して様々な人の姿を紹介していくこのコーナー。今回は第10弾!
出会ったのは、
「人情味あふれる昔ながらの大工さん」
長野県から新潟県に向けてヒッチハイクしていたときのことだ。
1人の男性に乗せてもらった。
「職業は、大工だよ。」
(大工さんか、これまたなかなか面白そうだな...)
大工さんということは、家を建てることが仕事ですね?
「そうだね。設計から施工まで、すべてをやるよ。俺は木でしか作らない。いわゆる木造ってやつだな。」
木造ってすごくいいと思うんですけど、かなり大変そうですね。やはり大工さんって一人前になるまでにすごく時間がかかるんですか?
「うーん。昔は見て覚えろの時代。いわゆる弟子制度だったんだよ。師匠と弟子の関係だな。一人前になるまでは時間がかかるけど、なってしまえば一人前のお金をもらえる。
今は手取り足取り教えてもらえる時代。それではいい大工さんは育たない気がするんだよな。」
なるほど。でも、時代のせいもあるのでは?
「そうだね、今は機械化が進み、効率化が重視されている時代。だから、一日でも早く建ててほしいという要望が多いんだよ。昔は家を建てるというと、一世一代(家族の一生をかけてその家に住み続ける)だった。つまり、それだけ時間をかけて愛情こめて作ってほしいという要望が多かった。だから大工も時間をかけて、愛をこめて作ってたよ。昔は〜、とか、今は〜といって批判するのは良くないと思う。でも、今みたいに効率化ばかりが重視されているんじゃあ、味がない。俺は今の時代には味がないと思う。」
(まさに昔ながらの職人さんって感じ...)
「君のヒッチハイクも一緒だよ。時間をかけて小刻みに進むからこそ、いろんな出会いがあるだろう?それが味があるということなんだよ。一気に進んだんじゃあ、なんにも面白くないだろう?。」
その通りです!
わざわざ、あえて時間と労力をかけるからこそ、それだけ得るものがある。
飛行機を使えば1日で日本縦断できるけど、1ヶ月以上もかけてあえてヒッチハイクで日本縦断するからこそ意味がある。
もちろん、飛行機にもヒッチハイクにもメリットデメリットがあるので良し悪しはつけられない。
けど、時間が多くある学生のうちは、こういう味のある経験をもっと積んでいこう。
途中、休憩しているときに青空を見上げながら、そう思った。
最後に大工さんから、こんなステキな言葉を教わった。
【事実は小説よりも奇なり】
「小説にはいろんな面白いことが書いてある。だけども、人生はもっと面白い!人生は小説の何倍も泥臭く、うまくいかないことの連続。だからこそ、そのぶん感動や喜びも大きくなる。ぜひとも君にはもっともっと味のある男になってほしい。」
この言葉を聞いた瞬間、鳥肌が立った。
波乱万丈な職人人生を歩んできた大工さんには、優しいとも厳しいとも、なんとも言い難いオーラが漂っていた...
(事実は小説よりも奇なり、か...)
この言葉は、一生僕の胸に残るだろう。
出会えてよかった、ありがとう。
新潟県でお世話になった人たちにも、ありがとう。
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